2019年7月17日朝刊の中日新聞市民版から。
久屋大通公園の再整備で、公園にあった姉妹・友好都市から贈られた
モニュメント10基のうち2基を別の場所に移設。
劣化で移設が難しい8基を撤去することを明らかにした。
「ロサンゼルス広場」「メキシコ広場」など姉妹・友好都市にちなんだ
4広場の名前も姿を消す。移設するのは、桜通り北側のアメリカ ロサンゼルス市から贈られた古代の石
「ロサンゼルスの石」と魚ノ棚通北側、中国南京市からの石柱「華表」移設場所は未定。
ロサンゼルスの石は未撮影。
2019年7月現在
久屋大通公園北側は再整備で立ち入りできません。
久屋大通公園再整備前の2018年に撮影した風景です。
中国南京市からの石柱「華表」
華表の紹介
華表は桓表とも称し、中国古代に使用された一種の記念建築の形式である。
華表は帝堯時代に起源し、王者が群衆の意見を求めたり、道路や広場等の
標識として用いた木柱であった。秦代に廃止されたが、漢代になって再び使
われるようになり、したいに木柱から石柱へと改められ記念建築の1種の
形式として、宮城の内外の広場、大通り、橋台の両側、陵墓、神功聖徳碑の
周囲及び帝王の宮殿花園等に広く使用されたものである。
華表は、時代により、その形式に大きな変化があるが、同一文化の時代の
形式は、大体同じである。南京が現在保存する華表は、多くは六朝(東呉、
東晋、宋、斉、梁、陳)時代のもので、通称六朝華表といわれるものである。
この度、南京市が名古屋へ贈る一対の華表は、梁代(西暦502~557年)
に用いられた華表の格式を模して設計し、製作したものである。欄干の様式
は南京市棲霞山舎利石塔の欄干紋様を採用し、もって両者の建築年代と風格
の一致をはかったものである。
華表の高さは、6.50m、下部の基座1.40mを加えると全高7.90mである。
柱の頂上部には”辟邪(ひじゃ)”の彫刻がある。”辟邪”は獣の名で漢代に
彫刻の飾りとしたものである。”辟邪”の下座は蓮台である。石柱の上端は
金貼りの銘文で南京-名古屋代々の友好をうたい、両市市民の堅く変わること
のない願いを刻銘している。華表の下部には、飛天、朱雀等の彫刻図案を配
している。華表と欄干は、いずれも北京市房山県の青白石(又の名を艾葉青)
を加工したもので色つやは荘重で美しい。
ワシの彫刻とハリウッドスターの手形、メキシコ戦士像、
オーストラリア移民船のいかりなどは撤去処分。
久屋大通公園では、桜通りから北側4つの広場を1950年から80年代
に姉妹都市・友好都市を締結した四都市にちなんで「ロサンゼルス広場」
などと名付けモニュメント設置した。
再整備にあたってモニュメント状態確認したところひびが入るなど
劣化が激しいことが判明。4都市にも意向を伝え撤去を決めた。
市担当者は「思ったよりも劣化が進んでいた。残念だが交流の気持ちは変わらない」
と話す。モニュメントがあったことを示すプレートの設置などができないか検討する。
(中日新聞朝刊より)
撤去が決まったワシの彫刻
足元には5人のサインと手形。下はマリリンモンロー。
これらも廃棄予定。
手形はどこかに残しておいたほうがよさそう。
ロサンゼルス広場のようす。星の形は
これはアメリカ合衆国カリフォルニア州ハリウッドの
ハリウッド大通りとバイン通りにある
長さ3.5マイル(5.9キロメートル)の
「ウォーター・オブ・フェイム(有名人の道)の複製です。
ハリウッド商業会議所承認済
久屋大通公園最北端のモニュメントも撤去予定。
この英国船シリウス号(オーストラリアへ送られた”第一次船団”の
旗艦)のいかりの複製は、名古屋・シドニー姉妹都市提携の10周年
を記念して以下の団体の協力により、シドニー市から名古屋市に寄贈
されたものである。
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